1945年(昭和20年)12月、終戦直後、当時道内在住の居串佳一、池谷寅一、一木万寿三、伊藤信夫、岩船修三、上野山清貢、小川マリ、小川原脩、菊地精二、木田金次郎、国松登、斉藤広胖、高橋北修、田中忠雄、田辺三重松、西村貴久子、橋本三郎、松島正人、三雲祥之助、山内壮夫、川上澄生(棟方志功に影響を与えた版画家)の計21人が設立し、戦後の北海道内美術界に大きな足跡を残してきた。現在、約170名の会員が在籍している。

 設立当初は東京からの疎開作家が多かったため、中央公募展のパイプもあり、現在も独立展をはじめ、北海道外で活躍している作家が多い。

 神田日勝、木田金次郎、川上澄生、小川原脩、本郷新、伏木田光夫など個人美術館を持つ美術家をはじめ、公立美術館に作品が収蔵されている美術家が多数いる。

 退会した会員の中にも佐藤忠良、安田侃、難波田龍起ら日本を代表する美術家がいる。モノタイプ版画で国際的な評価を得た一原有徳、絵本の分野で数々の国際賞を受けた手島圭三郎も会員。

 全道展は絵画、版画、彫刻、工芸の4部門で構成されており、毎年6月に市民ギャラリーで展覧会を開催する。10月には学生美術全道展を開催。


全道展とは―

 全道展は73年目を迎え、これまでに多くの有能な作家を輩出してきました。発足の当時から考えると美術に対する考え方も多様化し、また取り巻く環境も大きく様変わりしました。公募展の役割に関しても限界説が何度となく唱えられつつ、ここまで持続してきました。それはそれぞれの作家の創作への情熱が作品を生み、発表する限られた場として必要とされてきたからです。デジタル思考が蔓延する中、手仕事で思考することは今の時代だからこそ大変大事な人間回復の手段ではないかと思います。

2018.2.26 全道展事務局長 田崎謙一